地域コミュニティーを行おうと近所の会社やお店を回っています。先代がこの地に会社を移転して30年以上が経過しました。ちょうど地下鉄も平針まで開通し、バイパスが会社の北側を通り、会社の南にある旧街道から北に人の流れが変わった時です。そのころはお店も新しく出展し多くの人が行きかう町でした。
しかし残念なことにこのところ商店街のお店の数も減り、空き店舗や閉まったままのシャッターが多くなってきました。代わって事務所をはじめちょっとした支店が数多くなってきたように思います。
ふと、そんなご近所さん同士が互いに顔を合わせる機会はないかと思ったのが今回の動機です。せっかく近くにいながら隣の会社も知らない、何を作っているかもわからない…ご近所さんでありながら言葉を交わしたこともない…であればそんな場を作ってしまったらどうだろう…そんな思いで企画をし、その案内を持ってお店回り、工場周りをしています。
せっかく近くにいるのに…おそらくどの方もそう思っているはず。どこかでつながっていたいと思うのが人間が持つごくごく普通の感情です。そして「地域を活性化したい」というのは共通の認識です。
意外ですが、皆さんきちっと話を聞いてくださいます。突然の訪問ですので、当然「売り込み」と思われますが、営業じゃないことをしっかりと伝えます。「売り込み」はいつの場合も一番警戒されるもの。今回の案内が意外に賛同いただけるのはきっとどこかでつながっていたい…という思いがあるのだと思います。
どれだけIT化しても、メールでやり取りができるようになっても、結局はFace to Faceがコミュニケーションの基本。近くにありながら初めて入るお店と初めて会う人。長くこの地で事業を営みながらあらためてこの地の知らない部分を感じた次第です。
新たな出会いを求めてという気持ちが強いからでしょうか。ワクワクとした感じがあるのが不思議でした。訪問先の人と話をしながらこの地域の和が再び活性化する事を願ってやみません。
といっても…やっぱり久々の新規訪問。訪問先を出ると結構背中に汗をかいています。いくつになっても緊張する新規訪問。新人君の日々の苦労を垣間見る一瞬です。それにしても…営業に対する訪問先の警戒感が強いんですね。如何にモノを売っているかを痛感した次第です。
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