UDフォントって知っていますか。
誤読を減らそうと開発された書体です。
元々テレビのリモコンの文字が見えにくいと
消費者から指摘を受けたパナソニックが
フォントメーカーイワタと開発したのが始まりです。
株式会社イワタ→https://www.iwatafont.co.jp/
なんと2006年と言いますから登場して15年近くになるんです。
このUDフォントが暮らしの中で浸透している記事を見つけました。
教育現場にも使われるようになってきました。
教科書のフォントをUDフォントにしただけで
読みやすいとの声が圧倒的に多く
8割の生徒が早く読めたそうです。
文章を読む間に飽きてしまったりして集中できないという
ディスクレシア(読み書き障害)の子供達にも有効だそうで
集中できないという子供たちにも効果があるという知見もとられています。
実はこのフォントWindows10以上にも搭載されているのを知っていましたか?
種類は少ないですが、基本的な書体がバンドルされています。
弊社は先代が創業した当時から文字に長く拘ってきた会社です。
僕の子供の頃には鋳造機という活字を溶かす機械もありました。
原稿を片手に活字を拾う文選職人がいました。
メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)の話題を何度かこのブログで紹介しています。
色弱者だけではなく、高齢者の人たちに対して読みやすい書体を使うだけでなく
デザインやレイアウトにも見やすい配慮をしています。
10年以上にわたってMUDに関わっている弊社。
報告書や自費出版を依頼するお客様から
🙂 お宅にお願いすると読みやすい
と言われるようになってきました。
紙の文化が少しずつ薄れ、文字に対するこだわりが薄まっている昨今。
それでも先の評価をいただけるのは日本の漢字という独特の文化があるからだと思います。
SDGs4 質の高い教育をみんなに
このターゲットの5には
2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、あらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする
とあります。
教育現場にいた時に感じた、落ち着きのない児童や生徒など
今思えばこうしたUDフォントを使うだけで
学習に集中できる環境のフォローができただろうなと思います。
MUDにこだわり伝わる事を重点に活動してきたマルワ。
これからもまだまだこだわりたいと思います。
それが持続可能な会社につながりますから。
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