一生に一度は自分の名前で書籍を出したい
多くの方がそう思うそうです。
弊社は印刷会社であり、多くの自費出版を手掛けていますので
自費出版アドバイザーの資格も数名取得している会社です。
先日営業からお客様が出版をしたいと相談があり
アドバイスをお願いしたいと相談ありました。
なんでも流通をさせたいという希望があるそうで。
🙂 出版するからには流通して売りたい
というのは多くの方の希望。
以前の話ですが、流通になるという謳い文句で顧客を集め
実態とは違うという事で裁判となった出版会社の事例もあるのです。
流通になるものは商業出版。
これは出版会社の思想も入り
書いたものにかなりの手が加わることもあります。
もっと言えば売れるものしか出版しませんから、
どうしても流通させたい、つまり全国の書店に並べたい
となると、
それなりの高額な費用で解決するしかありません。
出版不況とは言われますが、
それでも毎月6000冊にも及ぶ新刊が出版され書店に並びます。
従って流通に載せるにはかなりの金額がかかります。
今回相談のあった案件はかかる予算はとてもそこには及びません。
以前であれば、予算が合わないと断るところです。
さて、相談があったのは単に断るのではなく
出版の現状をしっかりお客様にお伝えするための資料作りのためでした。
提案資料を事前に拝見しましたが、
出版業界の現状や流通するための費用
と言ったことがエビデンスを取り、
お客様の予算でできる範囲の内容がしっかりと書かれいました。
😀 どうしても並べたい場合は地元の本屋さんに足を自ら運んでください
とも。
結果は
実はその方は自らが障害者であり、
その実体験を発信したいという思いがあることが分かったそうです。
金額は限られていたとはしても、流通はともかく
😕 その方の思いを伝えたい、
と担当営業。
相談者も提案資料に納得いただいたようで
🙂 できる範囲でと、
お互いのいい落とし所ができたようです。
昨日も書きましたが、
印刷業界は今まで言われた事を形にしてきました。
それは価格という差でしか、差別化ができなかったということです。
SDGs12.つくる責任、つかう責任
しっかりと資料を作り、お客様の希望に出来るだけよりそう思想は
顧客対応力のハードルは上がりますが
それができれば大きなアドバンテージになります。
思いを形にするのが我々の仕事。
お客様のために寄り添う姿勢で臨む営業。成長を感じながら、
これから先、どんなやりとりがあるのかは分かりませんが、
出来上がる本が楽しみです。
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