9月8日、名古屋市で集中豪雨がありました。
ニュースで街の様子を見ていると、25年前のある出来事を思い出しました。
2000年に起きた「東海豪雨」です。
私は、当時その東海豪雨の被災者でした。
当時はまだ幼稚園児だったので、細かいことまですべて覚えているわけではありませんが、今でも鮮明に残っている光景があります。
私の家は2階建ての戸建てでしたが、豪雨によって1階部分が水没。水はどんどん上がってきて、2階へ続く階段の途中まで押し寄せてきました。
そして、避難するときに自衛隊の方がボートで助けに来てくれました。
2階のベランダにはしごをかけてもらい、そこからボートへ乗り移って避難したことを覚えています。
その後は、学校の体育館で1か月ほど避難所生活を送りました。
水が引いて、久しぶりに家へ戻ったときの光景も忘れられません。
家の中は草や泥だらけ。
それまで普通に生活していた家が、まったく違う場所のようになっていて、幼いながらにも「これは大変なことになった」と感じたことを覚えています。
25年経った今でも、その光景が記憶に残っていることを考えると、子どもの頃に経験した災害というのは、それだけ強烈なものだったのだと思います。
(私もPTSDに罹り、長期間通院していました)
東海豪雨をきっかけに、名古屋市でも排水施設や貯水施設などの整備が進み、水害への対策は以前よりも進んでいると聞きます。
それでも今回の集中豪雨のニュースを見ていると、自然災害の怖さは決してなくならないのだと改めて感じました。
25年前は、まさか自分の家が水に浸かり、ボートで避難することになるなんて想像もしていませんでした。
だからこそ、「自分のところは大丈夫」と思わず、普段から避難場所を確認したり、家族と避難について話しておいたりすることが大切なのだと思います。
今回の豪雨をきっかけに、25年前の記憶を思い出しました。
できれば思い出したくない記憶ではありますが、あの経験があったからこそ、今の自分が災害について考えるきっかけにもなっています。
災害は、いつ起こるか分かりません。
25年前の経験を風化させないためにも、今回の豪雨を他人事にせず、改めて防災について考える機会にしたいと思います。


