こんにちは、オンデマンド機担当のOです。
つい最近、この暑い夏に皆さんの身にも起こりうるちょっとしたトラブルがありましたので、
お話させていただきます。
ある日突然、筐体がめくれていた
先日、社内で使用している内線用スマートフォンに異常が見つかりました。気づいたのは、ディスプレイ側の筐体が浮き上がるように「めくれて」しまっていたことです。落としたわけでも、水をかけたわけでもありません。原因は、内蔵バッテリーの膨張でした。
スマートフォンやタブレットの多くに使われているリチウムイオンバッテリーは、経年劣化や充電の繰り返し、あるいは製造時のわずかな不良によって、内部でガスが発生することがあります。行き場を失ったガスは徐々に電池セルを膨らませ、最終的には端末の筐体そのものを内側から押し広げてしまいます。今回のケースでは、その圧力が液晶パネル側のカバーを持ち上げるところまで進行していました。
幸い、発煙や発火といった深刻な事態には至らず、端末の交換対応で済みました。しかし、これは「たまたま軽症だっただけ」で片付けてよい話ではありません。バッテリーの膨張は、火災や化学熱傷につながりうる、れっきとした事故の予兆だからです。
なぜ「たかがスマホ」で済ませてはいけないのか
内線用スマートフォンは、多くの社員が日常的に手に取り、机の上に置きっぱなしにし、時には資料の下に埋もれさせてしまう身近な備品です。だからこそ、次のようなリスクが見過ごされがちです。
- 異常に気づきにくい:常に画面を注視しているわけではないため、筐体のわずかな膨らみや浮きに気づくのが遅れる。
- 「まだ使える」と我慢してしまう:多少反応が鈍い、画面が浮いている程度では、多忙な業務の中で報告が後回しにされやすい。
- 共有備品ゆえの当事者意識の薄さ:個人所有のスマホと違い、「自分の物ではない」という意識から、異常を見つけても放置されるケースがある。
膨張したバッテリーは、圧力や衝撃、さらなる劣化をきっかけに発煙・発火する可能性があります。オフィスという多くの人が働く環境でそれが起きれば、被害は端末1台の話では済みません。
こんな兆候が見えたら要注意
以下のようなサインは、バッテリー膨張の初期段階で見られることが多い兆候です。日頃から意識しておきましょう。
- 端末の背面や画面が浮いている、またはカバーの隙間が広がっている
- 机の上に置いた端末が水平に安定せず、ぐらつく・浮き上がる
- 充電の減りが急に早くなった、逆に充電が異常に遅い
- 端末を触ると以前より熱を持ちやすい
- 電源が勝手に落ちる、再起動を繰り返す
一つでも当てはまる場合は、「様子を見る」のではなく、すぐに情報システム部門または総務担当まで連絡してください。
見つけたときにやってはいけないこと・やるべきこと
万が一、膨張したバッテリーを発見した場合、対応を誤ると被害が拡大するおそれがあります。
やってはいけないこと
- 膨らんだ部分を押したり、無理にカバーを閉じようとする
- 分解して自分でバッテリーを取り出そうとする
- 穴を開けたり、強い衝撃を加える
- 燃えるゴミなど通常の廃棄物として処分する
- そのまま充電を続ける
やるべきこと
- 速やかに充電ケーブルを抜き、電源を切る
- 燃えやすい物や紙資料から離れた、耐熱性のある場所(金属製のトレーなど)に移動させる
- 直ちに情報システム部門・総務担当へ連絡し、指示を仰ぐ
- 異臭や発熱、変色を感じた場合は、その場から離れて速やかに周囲へ知らせる
今、私たちにできること
今回の一件は、「内線スマホ」という普段あまり意識されない機器にも、こうしたリスクが潜んでいることを改めて教えてくれました。特別なことをする必要はありません。まずは、次の3つを心がけてみてください。
- 使っている端末の外観を、たまに手に取ってチェックする
- 「少しおかしいな」と感じたら、我慢せずすぐに報告する
- 膨張したバッテリーを見つけても、絶対に自己判断で処置しない
小さな違和感を見逃さないことが、大きな事故を防ぐ一番の近道です。今回のトラブルを「対岸の火事」にせず、自分の身の回りの機器を見直すきっかけにしていただければ幸いです。

