先日お客様のミスでちょっとしたトラブルがありました。「ちょっとした」と書きましたが、実はお客様にとっては一大事。数百箇所に送るアンケート用紙の質問項目に誤りがあったのです。質問項目が違っていてはアンケートになりません。
発送する日にちを遅らせて刷り直す手もありますが、発送期日も決まっており、刷り直す時間もありません。ということで封筒に入れ終わったアンケート用紙を出してシールを貼る対処となりました。
その数3万部以上、訂正シールを自前で制作し、カッターでスリットを入れる作業が始まり協力会社との打ち合わせ等々。係りの人の号令でほぼ全員がその業務にかかり、パートさんにも手伝っていただきました。
こうした非常時は企業活動では避けられません。ようは発生した問題に対してどういった対応をし、現状復帰を目指すかがポイントだと思います。そしてこうした問題発生の時に如何に全員が関わるかが企業力だと思っています。
「チームワーク」という言葉が企業経営に馴染むか否かはいろいろな考えがあると思います。ただひとつ言えることは、非常事態にはなにはともあれ全員で解決に向かう姿勢だと思っています。
「中小企業らしさ」という言葉はありませんが、あえてその言葉を使うのであればその「らしさ」がこうした非常時の行動を作るのではないかと。大げさに言えば一つのプロジェクトに全員が立ち向かっていく様子かなと。
人数が少ないのですから一体感はすぐに出ると思われがちですが、小さくても部署が少し違うだけで、お客様と直接のやり取りが遠くなるほど、同じ社内にいながら対処への感覚は変わってしまうと思います。
普段からことが起こったときは「大きく騒ぐ」ようにし全員での対応を心がけています。それを意識するからこそ会社全体が一体感になると思っています。そしてその思いを具現化している社員を誇りに思っています。