「これはビジネスになる」そう思って始めて結果的にたいしたことがなかったという経験ってありませんか。いろいろな企画をして「これはいける」と思いながらふたを開けると「あれっ」みたいな。
ご存知の方も多いとい思いますが、メデイア・ユニバーサルデザイン(MUD)の活動をこのところずっと行っています。「情報のバリアフリー」とも言われるこの考え方。実はこれはあくまで考え方であり「モノ」ではありません。
この活動を知ったのは今から10年ほど前になります。業界の展示会で東京都の地下鉄路線図が色弱者の方にも高齢者の方にも理解できるように工夫されたのを目にして、「こうした事に困る人がいるんだ」と感じたことを覚えています。
「これはビジネスになる」と当時思い、いろいろと営業ツールを作ってみましたが、結果は散々でした。社会貢献になりリスク回避にもなります。考え方に間違いなく「優しさ」もあります。
しかしいらない人、必要のない人には「いらない」ということです。今年、経産大臣賞をいただいた「見えにくいカレンダー」を大学生と共同して制作した時、担当教官の先生が学生に対して「お前たち必要と思うか」の第一声ではっとしました。
その時思ったのは「必要だ」と発信するのではなく「気づいてもらう」ことから始めなくてはいけないということ。どうしても売り手の側に立つと「必要でしょ」という考えがベースになってしまいます。
どんなに美味しいものでも満腹の時には食べたくないのと同様に、人は必要と感じないと購買行動や利用をしません。これって当たり前のことですが、それに気がつかないほど売り手の心理に落とし穴があるのだと思います。
当社のホームページがほんの少しマイナーチェンジしました。MUDをトップページに置き、いつでも目にしていただけるようにしています。結局お客様に気が付いてもらうためには地道な発信と「気づいてもらう」という考え方が必要なのだと最近あらためて思っています。
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