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どせやるなら

ネット購入が当たり前となってきました。インターネットが世に出てきた当初は想像もつきませんでしたが、今はネットなくして仕事にならない時代です。見もしない人から購入なんて以前は考えられなかったことです。
私がネットで購入するようになったのは最近のことです。アマゾンは周りが使っていたこともあり、利用することに違和感はなく書籍購入だけは早くから利用したものの、その他はなんとなく抵抗感があった私。「顔が見えない」というのが大きな要因でした。
我々の印刷業の仕事もネットでやり取りする時代となり「ネットプリント」といわれています。「プリント○○○」という会社はテレビCMが流れすっかり世間でも認知された社名となりました。
同業者ですし当社には印刷設備もありますので使う機会は今までありませんでしたが、先日異業種交流会で使う機会がありました。価格的な魅力もさることながら、実際の品質にも興味がありましたので。
使ってみて驚いたのは品質もさることながらその対応力。使うまではキーボードを叩いてリターンキーで発注されてしまうなんとも味気ないものだと思っていましたが、われわれが思っている以上の細やかな情報発信でした。
「いただいたデータはこういう状況です」「印刷ができました、本日発送します」「荷物が△△の配送センターに届いています」「ご注文品はご指定の○○日にお届けします」・・・こうしたメッセージが刻々とメールで届くのです。
その様子みると、まるで工程を実況中継しているようでした。「人の手を介さない」「キーボードたたいて気軽に送れる」「人件費がかからないから」そんな理由で安いと思っていましたが、我々の日々の仕事以上のサービスでした。
こうした細やかさは長年の積み重ねの蓄積と、人を介さない事で発生するリスクを極力回避する工夫の賜物だと感じます。対面販売以上の細かな対応力にかえって商売の基本を学んだような気がします。
イノベーションというのは実はこういうことを指すのだと、同業者だからこそあらためて感じさせられた次第です。「どうせやるなら徹底的に」をあらためて教えられました。


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