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独りよがりの営業トークになっていないか

当社には色々な業種の営業が訪ねてきます。以前はそうした営業に会うことはほとんどありませんでしたが、このところ少しでも興味をひく内容でしたら、時間をとることとしています。それは情報収集の意味合いもありますので。
先日あるコンサルタント会社の女性営業が訪ねてきました。企業向けのセミナーの案内です。ひとつは幹部社員向け、そしてもうひとつは経営者、それもどちらかというとこれから経営者としてなる人向けの内容です。
お話を聞きながらどこかぴんと来なかった私。そのひとつの理由は最初のセミナーが当日まで二週間と迫っていることです。これから期待する社員を出席させるのに2週間はあまりに時間がありません。期待する社員はそもそも仕事が忙しいはずですから。
もうひとつの経営者向けのセミナーも、パンフレットを見てどうもピンと来ません。講師はカリスマ性のある(と営業は言っていました)そのコンサル会社の経営者自らが務めるにも関わらず、カリキュラムの内容が専門用語過ぎてさっぱり分からないのです。
受講者の声も掲載されていますが、その内容とカリキュラムが結びつきません。そもそも感じていたのは、高額なセミナーへのお誘いにもかかわらず、オフィス系のソフトでそのパンフレットが作られていたことです。
受講したお客様、これから受けようとするお客様にどれだけのメリットがあるのか伝わりませんが、あろう事かこれだけ高額なセミナーの資料が手作りというのもいただけません。そんなことを正直に伝えました。
「勧められる側」に立って感じることですが、興味のないものを惹きつけることがいかにハードルの高いかことかをあらためて感じます。ところが売り手の側に立つと「商品の利点」ばかりを相手に伝えていることに気が付きます。
当社も商品やサービスを提案することが多くなりました。「購入する事でどれだけのメリットがあるか」を我々以上にお客様目線で考えていくことが求められます。「良いですよ」と独りよがりの営業トークになっていないかとあらためて気づかされた次第です。


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