先日お客様から一本の電話。「大変申し訳ないのですが、ユニバーサルデザインについて明後日までに原稿を書いていただけませんか」。予定していた執筆者への原稿依頼が係りの行き違いで連絡がいっていなかったようです。
そこで当社に先の電話。営業が日ごろから当社の進めている「メディア・ユニバーサルデザイン」の発信のおかげで思い出して電話したそうです。原稿書きで三日間という短い時間ですが、電話の翌日に送ることができました。
原稿の指示が必要でしたので、担当営業にお客様に指示書を持たせ説明をさせました。その際、「印刷以外のものでもこうして気軽にご相談ください。」とお客様にお話をさせていただいたとか。
こんなちょっとした営業の報告ですが、私にとってはうれしい言葉でした。印刷会社としての営業活動が主体ですので、どうしてもお客様も当社の希望が印刷と思われがちですが、「情報」という切り口から考えれば紙にこだわらないからです。
関係性のできたお客様が異動して新たな職場に挨拶に行くことがあります。必ず「印刷会社か決まっているみたいでねぇ」と言われます。しかしすぐに「印刷は気にしなくていいですよ」と言うとホッとした顔をされます。
どんな業者と付き合いたいか。お客様にとっては困った時に気軽に相談ができる相手ではないかと。「そうだあの営業に聞いてみよう」と思ってもらえることが大切ではないかと思います。
その為に日頃からの情報発信が欠かせません。「へえー、こんなこともやってるの」「こんなものがあるんだぁ」「面白いもの持ってきたねぇ」こうした感想をお客様に持っていただく積み重ねが必要なのではと感じています。
「モノよりコト」というのはこうした事を指すのではないかとあらためて感じます。今回の緊急のご相談にお答えをすることで「道は開ける」と強く感じました。営業の成長を一つ感じた次第です。