若手営業社員から営業同行中にあるメーカーの販促活動についての話がありました。動き出すのはもう少し先のことですが、なんでもイベントを開催する際、ショールームに如何に来て頂けるか係りの方から相談されたというのです。
「商品の購入層が自分よりも高い年齢のためどんな希望があのかわからなくって。」と昨年新卒として入社した2年目の営業社員。対象となる商品は生活には無くてはならないものですが、この商品に関心を持つのは40代以上といいます。
当然彼女ではその人たちの気持ちは分かりません。頭を悩ませている彼女に一言「自分のお客様に聞いたら」とアドバイスした私。パッと顔が明るくなり「そうですよね。早速やってみます」と嬉しそうに答えてくれました。
お客様との関係性を築く方法は色々ありますが、私はこうした事もその一つだと思っています。勿論そこにはある程度の関係が築かれていないといけませんが、ちょっと雑談の中で聞けるのも若手の特権だと思います。
若い営業にはなかなか引き出しがありません。自身の思考に限界があります。であれば自身お客様に聞くことでなにかのヒントが掴めるかもしれません。そして何よりもそのお客様に対しても「一生懸命にお客様のことを考えている」と伝わるのではないでしょうか。
人は「教えて」と言われると何となく嬉しくなるものだと聞いたことがあります。ことの真偽はともかく確かにそういわれると距離感が縮まるような気がするのです。そして若い時だからこそ、聞かれる方は嬉しいのではないかなと思うのです。
社会人2年目の若さでは今回のようなニーズを深読みしていくことは限界があります。であれば「分からければ聞いてしまう」大変シンプルですが、その姿勢が聞かれたお客様に対し、仕事への責任感が伝わりやすくなるのではないかなと。
ちなみに今回相談があったお客様は、当社の営業よりも少し先輩の女性。とても優秀な方で若くしてショールームの責任を任されています。そんな彼女から相談のあった今回の案件。こうした質問をされるだけの関係性を築いて来たのだなと彼女の成長も感じた次第です。