昨日は後継者としての勉強をした仲間との研修会がありました。経営の師匠を招いてのこの講義。運営もすべて受講生の手で進行されます。その講義の一環として近況報告や今年中に達成したいことを発表する時間があります。
事前にその課題を聞いていたものの、明確な答えを出せないままその時が来てしまいました。ところが仲間が順次発表していく間にネガティブな思考からポジティブな思考に変わっていくから不思議です。
その心理はきっと人前で話をするときにはマイナスの話をしたくないという心理が働くのだと思うのです。人によってはこれを「見栄を張る」といいますが、実はこの見栄は場合によっては大切ではないのかなとあらためて思うのです。
「見栄っ張り」ではいただけませんが、見栄を張る思考に移ることで、考えがポジティブになり自身を後押しするきっかけにもなります。マイナスのイメージがプラスのイメージに変わる起爆剤になるのではと思うのです。
そしてこの見栄が通常の見栄と異なるのは志を同じくした仲間との共通の空間にいるからだと思うのです。見栄という言葉を使いましたが、実はこの仲間との空間だからこそ許されるのではないかと感じます。
「企業を反映させ如何に安心して社員に働いてもらうか」そんなことを一緒に考えてきた仲間の前で、いくら一般的にいう「見栄」を張ってもすぐに見破られてしまいます。従ってここでいう見栄は再度自身を奮い立たせる宣言だと思うのです。
いろいろな学び方があります。しかし自身でポジティブな言葉を使って宣言する場、時間を持つことが我々にとっては必要です。そしてその言葉を自分の耳で聞き頭の中に再度覚醒させていくことが大切なことだと・・・。
そんなことをあらためて昨日感じた時間でした。ふと浮かんだ「見栄」という言葉。今回だけはポジティブな宣言としてお許しくださいませ。