当社は社員研修に比較的同業他社より費用を使っています。そんな社員研修に対するいろいろな思いを先日もこのブログで書きました。当事者に自発的な思いがないと効果がないとか、せっかく行ってもらっても辞めてしまったら元も子もないとか。
実はこうしたことに対する質問を今までも私自身に対して数多くありました。それに対する答えは「社長ばかりがアンテナが高くなっても片手落ちであり、社員も他社と一緒に学ぶことで得られる刺激は大きい」そんな内容でした。
実は先日もっと明確な回答を得ることができました。それは社員とともに学んでいくのは「永続的に企業を存続していくため」です。もっと言えば「次の世代のために今学んでいくこと」だと。
「仕事をしていればいい」とかく社員は思いがちですし、経営者でさえそう思ってしまいます。しかし「仕事だけ」という風土では結局個人の能力に依存することになってしまい、会社としてひとつの「型」ができないのだと思います。
当社の先代も勉強の場を作ることに積極的な人でした。当時から外部コンサルタントに入ってもらい、第三者の空気を入れていました。私が教職から転身した時も一年間毎月のように勉強をする機会を与えてくれた人です。
よく人から「元先生だから教育に熱心」という人がいますが、実は先代からの社風だったように思います。学ぶことに時とお金を惜しまない、そんな姿を私が見てきたから今の当社の姿があるように感じます。
先日「社内研修」のカリキュラムの立案についての研修を受けてきました。積極的に研修の場を作りながら、どうもしっくりこなく頭の中を整理する意味での参加でした。そしてその中で得たのが冒頭の「次の時代に企業を存続していく」という言葉です。
もちろん、経営者ですからただいけば良い・・・では困ります。学んできたことをアウトプットする、行動に変化を作る、そうしたことを当然求めています。他流試合に行かせたのですから成長してもらわないと意味がありませんので。