上場企業や大企業の合併や吸収といった報道がこのところ報道が盛んです。我々世代はそろそろ定年か、役席者であれば役員か出向の年齢。そんなときに会社自体が大きく変わるのですから、「あともう少しなのに」なんて地団駄踏む人もいるのではないでしょうか。
私が大学を卒業して社会に出る頃は就活も今ほど白熱していなかったでしょうし、また自身の働いている会社が吸収や合併とは、これっぽちも思っていなかったはず。思えば本当に時代の早さを感じます。
一方で私のようなオーナー経営者は、自社の今後を自身で決めることとなります。しかしそれは決して自分の都合だけでなく、決めることができることに安住して先送りしていてはいけないことも事実です。
ひとり親方ならともかく、我々には大切な社員がいます。その社員の人たちの生活を守っていくために企業がどんな道筋を歩むかと言うガイドラインの設定が必要ではないかと思うのです。
自身も50代後半、いくら50代が以前と違って若いといっても、今の時代は20代や30代の起業家が多く輩出される時代です。彼らの話している言葉が正直なところ理解できないと思うこの頃、以前のようにいつまでもトップでいることは限界があると感じています。
あらためてそういう年なんだと思ったのは、先日異業種交流会の先輩が還暦を迎え会社をたたむことを決意し準備していると聞いたからです。会社をたたむと言ってもお客様もあり、計画的事を進めなくてはいけないと。たたむのも体力がいると言っていました。
「後継者もいないから僕の代で終わり」と言っていた先輩。いくら家族だけでやってきた事業とはいえ、それでもお客様にご贔屓いただいて続けてきた事業ですので、それ相応の覚悟があってのことだと思います。
当社には大切な社員がおり協力会社があります。当然、当社をご贔屓いただくお客様のためにも事業を継続していくのは私の大切な仕事、将来を具体的に描く事をしなくてはと感じた次第です。