経営者のメッセージ

当社はただいま年度末、おかげさまで今年も例年同様忙しくさせていただいています。とはいえ毎年印刷の加工高は減少傾向にあります。間違いなく業界の予測通りの印刷出荷高の現象です。
先日あるマーケティングセミナーで講師が「新聞はなくなる」と「言い切って」いました。なんとも乱暴と思って聞いていましたがリアルな情報収集やどこでも読めるという環境を考えるとあながち乱暴という言葉で済ませないなと思った次第です。
当社のこのところの傾向を見ると明らかに金額では仕事を取れなくなっています。行政に限って言えばデータを持っていても見積りで負けてしまうのですから「印刷の価値」というのはいったいなんだろうと呆れてしまいます。
しかし一方で当社を利用していただいている傾向に変化も出てきました。それは「マルワさんでお願いしたい」という要望です。たとえば環境活動に共感いただいたり、日頃の当社の発信を評価いただいたり・・・。
「関係性」という言葉を最近よく耳にします。関係性をつなぐ取り組みや行動がお客様への共感を得ると言われ、価格の違いでしか競争の要因がなかった過去の業界とは違う流れになっているということです。
もちろんこれだけで売上をカバーできませんが、「増えている」ということはそこに売上を伸ばしていくヒントがあるのだと思います。そしてそのヒントは経営者の研鑽と会社に共感する社員の存在ではないでしょうか。
経営には紆余曲折があります。いろいろなハウツーを学んでも、またどんなに有能なコンサルに頼んでも結局はそこに集う人に委ねられるのだとおもいます。そのために「何のために会社があるか」「どんな絵を先々描いているのか」それを伝えるのがトップだと思います。
今更こんな当たり前のことは釈迦に説法、しかしあらためてこの宣言をしていかなくてはいけないと思うようになりました。会社を思う人ほど「経営者が何を考えているか」「会社はどう進んでいくか」を知りたいと思います。
いよいよ経営者のメッセージが重要になってきました。

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