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目先にこだわらない

先日介護関係の社長とお話をしていたところ国の介護保険制度での改定により介護施設の運営は益々厳しくなると話をされていました。国からいただけるお金が減るということは、その減った分で今のサービスをしなくてはならない・・・と。
しかしこの社長の次の言葉が印象でした。「であれば誰もやったことのない仕組みを作り、サービスを創出すれば良い。そうすれば誰もやっていないのだから、先にやった者にアドバンテージがでる」と・・・。
聞いてしまえば当たり前のこと。確かに「減る」「無くなる」をマイナスのイメージとしてとるか、であれば新たなサービスを作ってしまえばいいとポジティブに考えるかのどちらかしかありません。
通常は前者のマイナスイメージを想定して「どうしよう」となってしまいます。後者のプラスイメージにはなかなか目が行かないのが普通です。つまりそういうプラスの考え方をして行動に移す人が成功に向かうのではないかなと思うのです。
先の社長は自社の仕事の煩雑さが職員の疲弊を招き、介護関係の負のイメージを増徴していることを日ごろから実感していました。ということでそれを「楽にする」「なくしてしまう」ということでソフトを開発したそうです。
そして開発したソフトをせっかくだから販売しようと。「売る」というと何か押し付けがましいですが、正確には「分ける」という表現のほうが正しいと思います。というのは、その販売金額が恐ろしいほど「安い」からです。
手の届くところの金額設定にし、普及させることで業界の持っているイメージを払拭したいという思いがあるのです。「利他の心」と言いますが、こうした心がこの社長は突出しています。誰もが認める利用者にも職員にとっても理想的な介護施設を作ってしまいました。
「お金を追いかけると逃げる」とよく言います。この社長のように自社にとどまらず業界全体がハッピーになるような姿勢や行動が巡りめぐって自社に戻ってくるのだなと今さらながら感じた次第です。


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