メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)コンペディションで当社の「見えにくい」カレンダーが経済産業大臣賞を受賞しました。毎回コンペには参加していたのですが、まさか最高の賞をいただけるとは思っても見ませんでした。
この作品は中京大学の坂田ゼミの学生とコラボして出来上がったものです。我々のようにMUDに長く関わってくるとどうしても考え方やものの見方に偏りが出てしまいます。そんなこともあり部外者の意見を反映しようと学生たちにお手伝いをいただいたのです。
タイトルの「見えにくい」という言葉からわたしには目からウロコでした。通常は「見やすい」がキーワードとなりますし、事実わたしたちもその視点で今まで多くの発信やプレゼンに参加してきました。
しかしあえて「見えにくい」という投げかけで、実は正常に見えている人たちに対する逆のメッセージを発信できるのだと感じた次第です。ものの見方を逆から見てみると・・・商品開発の基本に沿った考え方を学生たちから教えられたなと思います。
できてしまえばただ見方を変えただけ。しかしそんな簡単なことに頭がシフトできないほどどっぷりと浸かっているということです。既成概念が新しい思考を疎外し、新たなことを見落としてしまうということを如実にあらわしています。
ところでこのコンペディション、当初からずっと参加をしています。最初はデザインが主体であったこのコンペも、年々ユニバーサルに対する捉え方が広くなり、毎年ハードルが高くなっていました。
それだけに我々のような考え方の延長上では今回の賞をいただくことはなかったと思います。そして何よりもあきらめずに提出をし続けてよかったなと思います。毎年トライすることがわたしの考えであり、それがあったから今回の賞だと思っています。
せっかくの受賞ですので、これを多くの方に発信していきたいと思っています。それが学生さんたちへの恩返しですし、MUDの概念を普及する私たちの務めだと思っています。、続けてよかった・・・神様はちゃんとご褒美を用意していただけるなと。
※制作の経緯と学生さんたちの感想は以下に掲載しています。そちらもあわせてご一読くださいませ。
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