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初心を忘れず謙虚な気持ちで

新卒者も入社してまもなく十ヶ月。早いもので一年近くになります。日常の業務も覚えてくる頃になり、とりあえず普段の仕事については指示されなくてもある程度できるようになってきたのではないでしょうか。
当社の2名の新卒者も私との九ヶ月にも及ぶ交換日記を終了しました。終了に際して再度二人に伝えたことがあります。ひとつは長いあいだ交換日記を続けてきたことへの労をねぎらうこと。
もうひとつは「初心を忘れない」ということ。この初心を忘れないことについては「謙虚」という言葉を使って話をしました。まだまだ教えてもらう立場、学ぶことが多い二人にはこの気持ちをいつも持って欲しいと。
表面上の仕事には慣れてきていますが、実はあくまで周りの人達の援助やフォローがあってのこと。ところが、やもすると自分で仕事を切り盛りしていると勘違いをしてしまいがちです。その部分の戒めとしてこの言葉を使いました。
交換日記には上司のコメントがありますが、そこには「三歩先を見ること」というメッセージがあります。彼らからはまだ仕事を俯瞰できません。目先の仕事にとらわれてしまいます。それは致し方ないことです。
目先しかまだ見えていないことを上司も理解をしています。この言葉が上司から出ることで本人たちもまだまだということを再確認すると思うのです。そしてその再確認が必要だということです。
ここでもう独り立ちしたと伝えてしまうと、勘違いが出てしまう場合もあります。そうした言葉を伝えつつでも謙虚は忘れないで、というメッセージこそが本人た
ちへの気持ちのブレーキになると思うのです。
昨日社員の研修の発表に立会いました。多くの研修生が口にした「謙虚」という言葉。そこには決して「初心を忘れてはいけない」という気持ちが込められています。新卒者でなくてもあらためて大切にしなければならない思い。だからこそ特に若い人たちには常に持っておいて欲しい気持ちです。


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