先日の地元の業界関係の展示会にはメーカーだけでなく個々の会社がブース展示をしていました。せっかくの業界の展示会なので日ごろからお世話になっている印刷会社さんへ発信の場を与えるという主催者側の粋な計らいです。
主催者のそうした試みをするようになり数年が経過しますが、最近気がついたことがあります。それは自社の商材や技術、そして販促物とは別に「社会貢献」をキーワードとしたブースがいくつか出てきたことです。
ノートを制作してその一部を環境関係の寄付にあてるといった物から、子育て世代のお母さんたちのコミュニティーの場を提供する為に情報発信をするフリーペーパーを作成するところなど。
「CSR認定」を全国印刷工業組合連合会が制定し、CSRという言葉が業界で取り上げられるようになりました。業界挙げてCSRの推進に力を入れています。それだけ自分たちの会社の利益だけでなく地域や社会に対する配慮が出てきたのだと思います。
一方でそうした動きをしないと、従来の印刷業のやり方ではお客様の支持は得られにくくなったのだと思います。それだけ技術による差別化が難しいということ、そしてそれ以上に我々印刷業会が地域との結びつきが大きいのだと思います。
「地域のお役に立つ」のは色々な形があります。地域観光のお手伝いをしたり、まとめ役となり地域の発展のお手伝いをしたりする事でお役に立つこともあります。要するにこれからは自社だけの力で経営をしていくのが難しくなったということです。
そしてもうひとつ驚いたこと・・・それは印刷会社をお客様としている加工会社もそうした社会や地域に目を向け始めたということです。このことはそこで創出する仕事を逆に印刷会社を協力会社とする逆の立場を作ることとなります。
「CSR」で評価をいただいている当社ですが、決してこれで安閑とはできないなと思っています。お役に立つ姿は色々とあります。その姿の数だけ発信の仕方もあるのだとあらためて思います。仕事の創出とはいえ「お役に立つ」という意識の企業が増えてきました。
当社もこれからよりその思いを経営に繁栄していきます。何よりもそれが社員とともにハッピーになれる道だと思いますので。