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気配り

先日「高倉健インタヴューズ」という本を読みました。亡くなる2年ほど前に出されたものです。彼を取り巻く人たちのエピソードを織り交ぜての校正となっており、あらためて彼の人となりがわかる本です。
健さんをよく「気配りの人」 といいます。確かにその本を読むとその一端が理解できます。特に「きちんと挨拶をする」という点、ごくごくあたり前のことですが、あれほどの大スターであってもたとえADであってもきちんと挨拶をするするそうです。
「きちんと」という表現ですが、映画での役柄同様、腰を90度曲げて礼をするというのです。「分離礼」という言葉があります。これは声を発してから礼をするというもの。 私どもの会社でも朝礼や会議開始前にこの挨拶を行っています。
しかし個人となった時でも、この分離礼を意識することはなかなかないのではないかなと思います。そんな分離例を無意識にやる健さんの謙虚さが誰からも愛され、尊敬される所以だと思います。
とかく問題が起こるとついつい他人のせいに人はしてしまいます。特に役職が上にあがるほど、知らないうちに立場を利用して部下のせいにしてしまっているのではと思います。
実は健さん語録には「良いところを見つけて大局的にほめる」という言葉もあります。これらの言葉ってコミュニケーション研修や管理職研修でよく耳にする言葉です。特段耳新しくもありませんが、それでも心に響くのは実践することが難しいのだと思います。
役職や立場が上がるほど謙虚であれと言います。そのためには誰でもわかるような立ち居振舞いをしなさいと。私は残念ですが、頭で理解できても実際にはなかなかできず、ついつい横柄になってしまことがあると反省しています。
「なかなか部下が育たなくって」「こちらの意図を受け止めていない」と先日もある社長が私にぼやきました。ぼやく前に自身はどうなの・・・口に出しはしませんでしたが、自身に対する戒めと思って聞いていました。「気配り」心がけたい大切な言葉です。


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