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空気感、雰囲気を察する

「ゆとり・さとり世代社員の育て方」というセミナー案内が机上に置かれています。ゆとり世代はご存知のように「ゆとり教育」で育った世代を言います。小学校低学年から27歳ぐらいまでが該当します。
「さとり世代」とはどういう人かを調べてみると「欲が無い」や「恋愛に興味が無い」や「旅行に行かない」といった人たちを指しています。休日は自宅で過ごすことが多く、「無駄遣いをしない」し「気の合わない人とは付き合わない」傾向が高いとか。
背景にはあるのは物心ついたときにはすでに不況であり、ネット時代を反映して現実を知っているため、衝突を避け合理的に行動をする世代だといいます。確かに「さとり」とは上手い言葉を使ったものだと思います。
ところがそのさとり世代の対象者である現在の大学生に調査をすると、「さとり世代」という言葉は25.3%しか認知されていなく、意味をよく理解している者は5%に満たないとか。加えて海外旅行に興味があり浪費しがちと自覚する者も多いといいます。
冒頭のセミナーの内容を読むと告知文に「職場内コミュニケーションの重要性」という内容がありました。結局いま企業が抱えている問題や課題の多くはコミュニケーションなんだなと思います。
今さらですが、コミュニケーションとは「言葉のやり取り」のような気がします。数多く言葉を交わすことで「阿吽の呼吸」が出てくるのではないかと。冒頭の世代の違いから起こる要因は知っておくに越したことはありませんが、それですべてが解決ではありません。
当社は風通しのよい会社だといわれています。であればコミュニケーションの課題はないかというと実は当社も度々そうした問題が議論にあがります。部署間の連絡の行き違いや「やってくれない」「わかってくれない」といった依存心からくる不満もあります。
どんなにメールだITだといっても情報を介在するのは人。人と人が情報を伝達する限りは、コミュニケーションの行き違いは付いてまわります。そんな目に見えない不満や空気感、雰囲気を察することが我々トップや先輩社員の務めだと思います。
それにしてもこうしたタイトルのセミナーが多いのはこれも時代ですね。


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