昨年に引き続き経済産業省が募集している「おもてなし企業選」にトライしました。この企業選、価格競争に陥ることなく、お客様のニーズに合ったサービスを継続的に提供し、お顧客だけでなく社員、地域・社会から愛される経営を実現する企業を選考していくものです。
今回、全国で30社選考されるこの企業選、昨年に引き続き今年もトライです。「今年も」というとおり、昨年初トライしたのですが、残念なことに二次選考で選外となってしまいました。関係者からの薦めもあり、今年も挑戦、先日二次選考を二人の社員と共に受けてきました。
昨年以上に突っ込んだ質問があったのは「社員の主体性」。「おもてなし」が形だけになっていないか、本当に社員の思いが入っているか、自らの意思で行動しているのか、そういった質問を受けながらあらためて思ったことです。
当社の場合、品質、環境、情報の三つのISOを取得していますが、外部から当社を見るとどうしてもその部分が先行して伝わってしまいます。案の定、昨年はその部分しか伝わらなかったような気がします
伝えたかったのは、小さな会社であっても社員の手でISOを自分たちの会社目線で運用している点。300人以下の企業では当社だけが三つのISOを取得しているようですが、それも社員目線で運用している成果だと思っています。
そのために組織したのが委員会。スタートはトップであるわたしの声がけで始まりましたが、今では胸を張って「社員目線で主体的に運用しています」と言えるまでになりました。今年も企業選にトライしたのは、その部分をきちんと伝えたかったからです。
実は二人の社員に同席してもらって二次選考に臨んだのですが、さすがに打ち合わせをしなくても私が感じているままを話してくれました。それだけ自身で考え、行動している成果だと思っています。
賞を取れることにこしたことはありません。しかしトライできるようになったという事をまず社員の成長と共に認めるべきだと思っています。小さな一歩の積み重ねが気が付くと大きな成長になっている・・・あらためて「積み重ね」は何にも勝る経営の力だと思います。