URLをHTTP[S]に変更しました。以前よりブックマークしてくださっている方は、こちらをクリックし、再登録をお願いいたします。

だから必要でしょ」の思い込み

写真は今年中京大学の坂田ゼミの学生とコラボして制作したMUD(メディアユニバーサルデザイン)を啓発する「見えにくいカレンダー」です。中部マーケティング協会主催の学生とのマーケティング講座でご縁をいただきました。
当社は長くMUDについての普及活動に務めてきましたが、なかなか普及が進まなかったのが現状です。ここはひとつ学生さんの視点でということで参加したのがご縁です。結局彼らが考えたのは「みえにくいカレンダー」。目からウロコでした。
目からウロコ・・・ついつい「見やすい」ことに気持ちがいくものですが、彼女たちが考えたのは「見えにくい」という切り口。あえて見えにくい視点が我々にはなかったとあらためて若い人たちの感性に感心した次第です。
今でも覚えているのは担当の坂田先生がゼミ生に言った一言、「なぁメディア・ユニバーサルなんているか」。この言葉だけ切り取るとなんとも非常識に聞こえますが、実は「必要」だと売り手目線で思い込んでいる我々の思考に対するリセットなのです。
とかく売り手やサービスの提供者は、売り手側の発想で考えてしまいがちですが、実はその部分が大きな落とし穴だなとその言葉を聞いて感じました。いやっ、今だからそう書きますが、学生たちにそういった言葉を発信したときはショックでした。
しかしこうしたことは日常よくあるように思います。「いい商品でしょ」という言葉を発しながら「だから必要でしょ」に続くような印象を相手に与えていないかなと・・・。気が付くと受けての感情や気持ちを忘れてしまうことが・・・。
そうして出来たのが「見えにくいカレンダー」。今までの「○○しやすい」という発信を続けてきた切り口とは真逆の考え方をすることでその商品、サービスそのものの良さが見えてくると思うのです。
おかげさまでこのカレンダー評判は上々。当社にとっても次世代を支える若者たちにマーケティングの実践の場を提供でき良かったと思います。昨日に引き続きの作品紹介、今回は若い人たちの熱心な議論から刺激を受けた作品です。といっても売っているわけではなく、啓発のための配布物。ご興味のある方は一報下さいませ。
146.1:418:600:0:0:1418244045_NONALNUM-54Sh6aGM-E:right:1:1:月を追うごとに見やすくなっていきます:0:


タイトルとURLをコピーしました