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メッセージを届ける

毎年、当社ではオリジナルの卓上カレンダーを制作しお客様に使っていただいています。このカレンダーは当社が取り組んでいるメディア・ユニバーサルデザイン配慮をコンセプトとしています。
ところが今年はちょっと変わった趣向で作りました。このカレンダーは、多くのハートのイラストから好きな絵柄を選ぶことができ、発注される方のオリジナル性を出しています。いわゆる「じぶんだけの」という考え方の商品です。
実はこのハート、名古屋在住のイラストレーターの茶畑和也さんが東日本大震災、福島第一原発事故があった後、画家の自分ができることとして、毎日ひとつずつハートの絵をフェイスブック、ツイッターを通じて発信しているものを使わせていただいています。
また台座の木材は三菱製紙販売さんが宮城県の南三陸町の工場に依頼した間伐材を使用しています。「幸せのハート」と銘うった今回のカレンダーは先月名古屋で開催されたESD世界ユネスコ会議の仕事に関わらせていただいたことも影響しています。
通常、卓上カレンダーの多くは予定を書く欄を設けています。機能性としてはその方が優れていますが、先日のブログで学校の先生からお礼の電話を頂いた際「元気のない先生の机上に置きました」という感想にあるようなリアクションを今回はコンセプトにしました。
カレンダーは決して機能性や図柄だけにこだわっているのではありません。たとえば紙を素材としたリングにすることで「環境配慮」のメッセージを出しているものもあります。このこだわりをお客様に理解いただき、そのメッセージをエンドユーザーに届けていただけたらと思っています。
「人々のお役に立つ・・・」言うのは簡単なこと。これを印刷という仕事を通して如何に形にしていくかが、我々の使命かもしれません。そのひとつがこうした発信ではないかと思います。「機能性か」「共感か」意見が分かれますが、これもやってみないと分からないので。
ちなみに今日は環境展示会の「エコプロダクツ2014」に行ってきます。このカレンダーも三菱製紙販売さんのブースに並んでいるそうです。自分たちの作品がどうお客様に共感を得ているか、こう考えると印刷の未来もまだ捨てたものじゃありませんね。
20.4:600:338:0:0:20141208_185446:right:1:1:ハートの絵柄が癒されませんか(^^):0:


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