一昨日息子の結婚式は神戸でも有名なホテル。老舗のホテルですが、神戸・淡路大震災で被災し、建物もリニュアル。ホームページを見ると最初に飛び込んでくるのは「ウエディング」の文字です。
結婚式当日もお日柄が友引ということもあり、既に10時過ぎから式がスタートしていました。係りの方に当日の何組披露宴が行われているのかを聞くと、なんと9組との回答。会場はともかくチャペルはひとつしかないのですから予想以上の組数です。
「披露宴会場は十分にありますから」と何気ない係りの方の回答でしたが、そこには係りの方同士の連携ができていないといけないなと思います。確かに披露宴最中の係りの方は全員がインカムを装着。やりとりの音が微かに聞こえる時もありました。
終了後に着替えた後、のんびりとソファー座っていると、女性の方がインカムで何かのやりとりをしています。「○番の方へ移動し、□□の準備をしてください」と話をしています。どうやら現場全体を仕切っている方のようです。
バックヤードは大変な状況ですが、披露宴の現場ではそんな様子は微塵も感じません。見事な連携プレーがお客様の一生一度の思い出を演出しているのだとあらためて感心してしまいました。
与えられた任務を個人個人が完璧にこなしていくことで一つの大きな「ミッション」を達成していく様子は、大げさに言えば映画の「ミッション・インポシブル」のようでした。
連携プレーとかチームワークといいます。その言葉だけを聞くとついつい「フォローし合う」と思いがちですが、実はそれ以前にやるべき任務を完璧にこなしていくことがあって初めて実現するのではないかと思った次第です。
バックヤードがどれだけ大変な状況でも、決してお客様に感じさせず、いつも笑顔で応対している様子は「これぞプロ」。「お客様のために」と簡単に言いますが、それを実現するのはミッションを完璧にこなす「真のプロ意識」があってのことだと思います。
女性に「ここで挙げたい」と思わせるこのホテル、それを支えるのは「真のプロ」集団のおかげ。そんな会社作りを目指したいとあらためて感じます。