ESDユネスコ世界会議も昨日で終了しました。せっかくですので最終会合に参加をしてきました。日本からは環境副大臣も参加、各国の大臣級の人が舞台に並び、初の国際会議を肌で感じました。
さてこのところブログで書いているこのESDですが、昨日の子供宣言でようやく理解できたように思います。その理由は、子供たちが自身で理解できるような表現をしていたからです。
私たちは宣言します・・・「命を大切にし、人と人とのつながりを深め交流する」。大人に宣言します・・・「どの国の人も教育が受けられる環境を作ってください」「学び、考え、話せる場をもっと作ってください」「戦争をしないでください。武力で解決しないでください」
お分かりのとおり、平和な世界を未来に作っていくために必要とされる内容です。「持続可能的な開発のための教育」と言いますが、実は地球が平和で幸せになる為の必要な行動ばかり。
ユネスコ憲章前文の最初の部分には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」とあります。まさに子供たちが表現したのはこの前文にのっとっているなと。
先日のメッセナゴヤでブース出展した当社のコンセプトは「子供にもわかる表現や発信」です。子供たちが分かるためには平易な表現で、簡略化されたストレートな表現でなくてはなりません。
我々大人はついつい言葉を飾ってしまい、気が付けば何を言っているのかわからないことが多々あります。綺麗な言葉を使うあまり、焦点がボケたり言っていることが曲がって伝わってしまったり・・・。
人と人とのコミュニケーションに言葉は不可欠ですが、オブラートで言葉を包んでしまうがために、かえって間違った伝わり方をしてしまう経験は誰でもあると思います。それだけ知らない間に言葉を飾ってしまっているのではと・・・。
子供たちの宣言に感動してしまったのはきっと私だけではないと思います。伝えることにテクニックは不要だなと。ひとつだけ必要だとすれば「相手の気持ちを読む」ことだと思います。あらためて子供たちに学びました。