先日の東京出張の際、思わず写メしてアップしたのがこの写真。C社のプリンターの広告です。
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携帯の写真も綺麗にとれるというキャッチと猫の写真のオンパレード。おまけに車内の動画も猫の様子。見事に社内広告とリンクしていました。吊り広告には実際に写メした写真が一枚ずつ貼られていました。
なんと手の込んだ広告と感心する一方でその写真の上がりを見ると何ともきれいな写真なのです。このことを見ながら二つのことを思いました。まずはコンパクトデジカメは売れないということ、そしていよいよ印刷物の使い方が過去の延長線上にないと言うことです。
こんなにきれいに撮影できてしまったらデジカメをわざわざ持つ必要はありません。特に最近では携帯カメラのチープなレンズを補うために外付けのレンズも売っているといいます。
「コンパクト」がトレンドだったカメラですが、そのコンパクトさは携帯が役目を担うようになり、カメラの世界では「ホンモノ」に回帰していくのだと思いました。
一方の印刷物は電子媒体に取って代わっていくと言われていますが、今回のようにモノを貼り付けたりするということは、やはりアナログの媒体は残っていくのかなと思います。ただ、絶対に数は減りますが。
そんな視点で見ていてハタと気がついたこと、やはりわたしは印刷を「モノ」としてしかとらえてないということです。なぜ、そうした演出に考えることが出来ないのはかなりの重傷だなと思った次第です。
マーケティングの講義でも、また自身が話す講演でも「モノ」ではなく「コト」だと伝えています。その本人が先の情景を見ながらまだ「モノ」として見ているのは、それだけ印刷が言われたことを形にしてきただけの裏返し。
基本としての「マーケティング」の勉強も大切ですが、「お客さまが何を望んでいるか」「どうすれば喜ぶのか」いまさらですが、お客様視点で努めて考えることが必要だと反省した次第です。それにしても・・・携帯がデジカメに、そんなこと十年前は思いも付きませんでした。モノとして捉えた場合「まさか」がキーワードですね。