気持ちの良さ - (株)マルワの社長ブログ

印刷業界は毎年のように出荷高が減少しています。何せ組合自身がいまから１０年間に４分の１が減少するといっているのですから。そんな状況で我々の先はないのかなと思うと気持ちはブルーになってしまいます。
しかし最近思うのは紙への印刷は必ず残るということ。紙の質感を目にするとこれからよりその傾向は強くなると思います。大切な人へのプレゼントの包装紙、大切な思い出の写真集、紙を使ったオブジェ等、人と人との関係性が強く叫ばれるからこそ、紙の役割は今以上に重要なものになってきたと思います。
今まではお客様の考えた要望をただ形にしていただけでした。受注の時点で確実に仕事になるのですからリスクはありません。しかしこうしたビジネスモデルの印刷業はなくなります。というか使命が終わったと思います。
だからこそ、そうした受け身での印刷物ではなく、印刷を作り出すような印刷物の企画提案はますますこれから印刷会社のキーワードとなると思っています。
先日も書きましたが、当社の強みって何だろうかと最近よく考えます。不思議なことですが、その中にモノとしてのキーワードは浮かんできません。確かに当社は特別なことをしていませんので、売る「モノ」がないわけです。
とすれば何をお客様は当社に期待しているか。恐らくですが、「相談しやすい」「何か持ってきそう」「困ったときに助けに来てくれる」という、人に関わることではないのかなぁと思っています。
先日もメッセナゴヤに出展した際、雰囲気が良いから、おもしろそうだからとお声掛けをいただきました。曖昧な感じですが、当社の強みを明確に言い当てているとも思っています。
今日も社員が笑顔で会社を出て、お客様を訪問します。笑顔で温かみをお届ける、何か甘っちょろいといわれそうですが、お客様はそれを求めているのだと思います。気持ちの良いところにお願いしたい、商売の基本ですから。