先日東京出張の際丸安毛糸さんにお邪魔してきました。丸安毛糸の岡崎社長とはある勉強会がご縁で8年近くお互いの会社を交流しつつ勉強をしてきた大切な友人です。お邪魔できたのは展示会をFacebookで知ったこと、そして会議の会場と偶然にも目と鼻の先だったからです。
「毛糸」という屋号の通りニットを扱う素材の会社。ご存じのように業界としては決して元気ではありません。しかしこの会社はとにかく元気です。今回の展示会も全国各地を回り、その一巻として会社を展示会場に見立てての開催です。
ニットの素材だけなら並べておしまいですが、実際に素材を使った商品を展示し、またバーゴードを商品にタグ付けし、素材の可能性を発信する工夫もしていました。展示会場には駄菓子が並べられ、遊び心は来場者にお気軽感を持ってもらう仕掛けかもしれません。
直接消費者に売ることはなく、デザイナーさんに使っていただかないといけません。B to B的な仕事ですので、ついつい素材を前面に押し出してしまいそうですが、こうして個に訴求する見せ方に感心しました。
当社にも小ルームがあり、当社が関わった印刷物を展示しています。初めて来社いただいた方にはまずこの部屋に入っていただき商材を見ていただきますが、今回の丸安さんの展示会をみると、発信力がまだ足りないなと感じます。
本来こうした企画から見せ方のアドバイスは広告代理店をはじめとする我々の仕事だと思いますが、現実は今までの経験が優先し知らないうちに考え方に面白みをなくしてしまっているのではないかと。よほど業界外の方が勉強しているのではないかと思うのです。
この会社、自社でマーケティングを勉強し、厳しいと言われる業界で確実に伸びています。何よりも「最後の一社に残るまでやる」岡崎社長の強い思いが今の会社のパワーではないかと。
強い思いが新しいものを作り出していく源になることを彼から感じました。当社も来月は大切な展示会。これからが佳境ですが、マルワらしい今までの常識に縛られない企業の思いが伝わるブース展示を目指そうと思います。