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先は面白い

「マーケティング」とは「売る仕組み」とも言われ目新しい言葉ではなくなりました。今までは「良いものをたくさん作って安く」すれば売れた時代でしたが、購入者の心情に訴えないといけないことがわかってきたからだと思います。
あくまで私見ですが、最近この種のセミナーのタイトルを拝見すると「ハウツー」になってないかと思うのもあります。「仕組み」という言葉にあるとおり、「売り方」を考えてしまうと売り手の事情になっていないかと思うのです。
愛知県印刷工業組合では今年から「ブランディング委員会」が発足しました。自らの業界の良さを発信し、業界内外の有能な若い人たちに印刷業界に興味を持っていただくために、印刷業界のよさを発信するために出来上がった委員会です。
企業のブランディングとは、「見えない企業資産を創造する」ことだといいます。ブランディングをしていく事で「企業価値を向上させること」だと。それでは「企業価値」とは何を指すのでしょうか。
たぶんお金では換えられない「見えない価値」のことではないかと思うのです。おそらくそれは模倣できないその企業独自の「文化」のようなものではないかと。言い換えれば私の師匠がよく言葉にする「差異性」だと思います。
今回のブランディング委員会が発信しようとしているのも業界の「見えない価値」です。「自分たちの仕事の良さって」・・・あらためてその言葉を投げかけられてすぐに答えることができますか。意外に難しいのではないでしょうか。
全国でも珍しいこの委員会の設置、中心メンバーは30代後半から40代のこれからを担う世代の人たち。我々以上に大きな危機感を持っています。だからでしょうか、委員会の欠席もほとんどなく熱心な議論が交わされています。
「マーケティングだ、ブランディングだ」と言葉だけが独り歩きしがちですが、自分たちで何とかしていこうというこの集団は強いなあと思います。本当のブランディングはこういった人たちのひたむきな姿勢で実現するのではないかと・・・。
本気の仲間が発信するブランディングを楽しみにしていてください。とかく悲観的な話ばかりが飛び交う印刷業界ですが、彼らを見ていると先は「面白い!!」ですよ。


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