企画書を書いてプレゼンをする、我々を含め広告業界では当たり前のようにやっています。しかしそのプレゼンをするために商品やサービスをどこまで理解しているか、ひたむきに向き合っているかと聞かれると甚だ自信がありません。
昨日中部マーケティング協会主催の「大学生のためのマーケティング研究講座」の発表大会がありました。この講座、大学のゼミと企業がコラボして企業が希望する商材やサービスを学生目線で企画していくものです。
6チームに分かれてアイディア、リアリティ、チーム力の三つの視点でプレゼンを聞きながら採点し、お互いのプレゼン力を競っていくこの講座。当社は中京大学の学生とご縁を頂きメディア・ユニバーサルデザイン(MUD)の普及について依頼をしました。
「MUDの理念浸透」いうマーケティングしづらいお題にも関わらず、過去二回優勝しているゼミだけあって我々では考えつかない切り口でツールを作成見事今回も優勝。私が数年に及ぶ普及活動も、彼らの15分のプレゼンの方が優れていたということです(苦笑)
優勝した彼らもさる事ながら、プレゼンしたどの学生も実に堂々とした発表でした。特に印象的だったのは学生が原稿を目にしていないこと。全て頭の中に原稿を叩き込み聴く人にしっかりと視線を向けていたことです。
加えて自然な笑顔の表情が印象的でした。人に伝えるときに大切といわれる笑顔、笑顔での発信は聞く側にリラックスした空気が伝わります。それを実践していた学校は特に聞いていても気持ちがいいですし伝わりました。
就活を来春に控えた今回の学生、今日の発表のように笑顔で堂々と向かえば心配はないと思います。審査員として彼らのひたむきさに接し、将来を受け入れる企業側の我々はもっと勉強しないといけませんし、この経験を社会に出たときに生かす責任があるとも思います。
「君たちの発表よかったよ」と終了した後に声を思わずかけた学校があります。「ホントですか」と嬉しそうな彼ら。それだけの準備をしてきたのですから真剣さは必ず伝わるものです。そのひたむきさを決して忘れないで欲しいなと・・・。
最後の打ち上げを見ながら、違う大学同士で練上がった様子は、同じ時間を過ごした一体感を感じました。学生のみなさんお疲れ様でした。私もまた一つ刺激をいただきました。「ひたむきさ」大切なものを思い出させていただきました。