先日椙山女学園大学でインターンシップ後のフォローアップとして講演をさせていただきました。そのアンケートし結果を先日大学から送っていただきました。概ね好評だったという感想を読み、まずはお役に立てたかと安堵しています。
アンケートの内容を読みながら驚いたことがあります。実は当日の話の中で中小企業の話をかなりさせてもらいました。というのは大手就職サイトに掲載される企業はごく僅かであり中小企業は高い必要をかけてサイトに掲載する企業が少ないことを伝えたからです。
当社も数年前に就職サイトを使って会社説明会を実施しました。金額も100万円を超えたこともそうですが、何よりも多くの学生が募集することとなり大変な思いをしたからです。
百人単位で応募されても結局採用するのは一人か二人。たくさんの学生から選べると言いますが、実際にはじっくりと学生を見ることがなく、結局その年採用した学生は既に退職してしまいました。
どうしても大企業に目がいってしまい多くの学生が押しかけますが、集中するために狭き門となってしまいます。そうした会社ばかりを受け続けることで人間不信になってしまう学生が多いと聞き費用をなかなかかけられない中小企業の実態を伝えたのです。
その話が学生に響いたような感想を数多く見かけました。ただこの状況も問題です。日本の企業の大半が中小企業であり、特に小企業が大半を占めている実態を学生たちは知らない、これでは採用のミスマッチは避けられないなと考えさせられてしまいました。
「人が来ないから仕方がない」こうした理由で採用活動や会社の発信をしていない我々中小企業にも責任があるのだと思います。学生に知ってもらう努力も我々はしなくてはなりません。
ところで新聞紙上では就活が順調だといいますが、実態はまだまだ内定が決まっていない学生が多いといいます。大切に人を育てていくことが中小の良さ、報道にあまり惑わされず、そうした姿勢を発信していくことが我々には必要ではないかと思うのです。