盆休み中にひいた夏風邪をいまだに引きずっています。加えて先日はぎっくり腰をしてしまい、体力の低下をつくづく実感しています。掛かり付けの医者にいくと最近は決まって「働きすぎないように」と言われるようになりました。
ところが言われるほど無理をしている実感がないのです。「そんなに無理はしていません」と答えると、「知らないうちに無理をしているんです」と一言。ようは自分が思っている以上に無理はきかなくなっているということだそうです。
確かに多くの用事は努めて社員に任せるようにしています。任せると言うと聞こえはいいですが、それだけ自身で細かい部分まで記憶や対応がつきにくくなっているのだとあらためて思っています。
自分がこの会社に入社し、生産管理をやっていた頃、先代が決められたルールをすぐにないがしろにすることに腹を何度もたてたことがあります。当事の先代も対外的な仕事と社内の仕事の二足のわらじ。
考えてみればどちらも完璧にできるわけがありません。特に対外的な事は責任が他の人にも及ぶだけに社内的なことが疎かになっても仕方がなかったのだと今なら理解できます。
当時は任せるスタッフにも恵まれなかったこともありますが。この年齢になって初めて当時の先代の苦労がわかったような気がします。「任せる」と言うのは上から目線ではなく、「手伝ってもらう」「フォローしてもらう」ぐらいの気持ちを持たないといけないなと思っています。
今日から新たな期に入ります。実務をより社員にお願いをすることにしています。ふと浮かんだ「お願い」という言葉。確かに今の自分はこの言葉が一番しっくりくると思っています。そしてトップだからこそそれぐらいの気持ちや姿勢がないといけないなと・・・。
「お願い」する、今の私にとってはこの言葉が一番必要だと思っています。その言葉を頭に浮かべることで謙虚になれるなと・・・。