今日は午後から印刷技術協会主催の後継者ゼミナールの講師。昨年に引き続き今年も務めます。後継者と言いながら対象は企業の部署の代表者もいます。それでも参加企業の大多数は私の会社よりもかなり企業規模が大きい会社ばかりです。
自分が教職からこの世界に入った31歳の頃、後継者という言葉をあまり耳にすることはありませんでした。当時私は、愛知県の瀬戸市に設立された中小企業大学校瀬戸校に通っていました。
中小企業経営に必要なスキル、財務やコミュニケーション、そしてマーケティングや経営計画、そうしたカリキュラムが毎月あり、公務員である私にとっては出遅れを取り戻すのにかなり役に立った内容でした。
おそらく会社経営に必要なスキルの大多数は当時の勉強がベースにあると思います。当時周りは大先輩ばかり。そんな大先輩にかわいがっていただき、経営者の心得や部下の指導や接し方を生の声としてアドバイスをいただきました。
そんな私が後継者へ講義をするというのですから時の早さを感じています。私の役目は当時先輩から学んで実践した事や失敗した事を包み隠さずお伝えすることです。資料作成をしながら実感するのは、色々な事を自分もやってきたなという事。
人に伝えるには引き出しが必要です。引き出しには先に話をしたように「失敗した引き出し」もあります。人は失敗した話からの学びが多いと思うのです。
後継者ゼミ・・・そんな言葉を以前は聞かなかったと書きましたが、いつの頃からか後継者という言葉が当たり前のように目にするようになりました。また事業継承に関するセミナーも増えたと感じます。高度成長を経験した世代が引退をし始めた証拠だと思います。
私の役目は自身の振り返りを通して、希望を持てるような元気を与えていく事だと思っています。コンサルタントと違うのは実践してきたという自負。経験に勝る教材はありません。聞く人の日常に響くような経験をお伝えしたいなと思っています。何よりも希望を持ってもらうことが私の役目だと・・・。