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聴く

この休み中に息子と短い時間だが久々に一緒に過ごしました。彼の仕事は派遣会社。小さいながらも一つの支店を任されています。以前は現場にいましたのでお店が営業しているお休みも出勤でしたが、お陰様で今では人様同様にお休みをもらえているようです。
とはいえそこは派遣会社。派遣先はショップや家電量販店ですので営業中。自分が休みであっても何かあればお客様から電話は入ります。その内容は決まって「飛んだ」という話。「飛ぶ」業界用語で「ドタキャン」という事。
あてにしている社員が来ないのですから、お客様としても困りますし穏やかに連絡は来ません。うじうじと長時間にわたって苦情を言われる場合もあるようです。そして問題は来る予定たった社員の動静。
この休み中もそうした派遣社員がいました。こうした場合なかなか連絡が取れないのですが、今回は運よく連絡が取れたようです。そんな彼と派遣社員との会話を聞いて驚いてしまいました。
朝まで飲んでいて寝過ごしてしまったとか…。通常なら「イヤイヤおかしいでしょ。」と説教したいぐらいですが、「心配していたんだ」という第一声。そしてその理由をまず聞き、最後に「あてにしているですから頼みますよ…」と締めくくり。
私からすれば「何やってんだ!!」と一括するところですが、それをしたところで何の解決にもならないといいます。それよりもそうした勝手な事情も受け止めて、きちっと勤務についてもらうことが大切なんだと息子。
そして多くは「聴く」ことで好転することが多いとも言っていました。自身に非があることは理解しているからこそ、受け止める姿勢を見せることが信頼関係を作ることになると・・。
こんな不条理なことが通ってしまう業界に驚いたのですが、人を生業とする派遣業界では当たり前のようです。コミュニケーションの取り方を「聴く」という事に軸を置くのが常識という彼らの業界に学ばされました。
折しも当社が今開催中の元気塾のテーマも「聴く」。あらためて今回の元気塾のお題は正しいという事を認識するとともに、コミュニケーションの基本を再認識した次第です。


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