このところお客さんからのお問い合わせや相談があるものにひとつの傾向があります。イベント用に配るものとか、お客様に持って行くちょっとしたものとか、これと同じものが出来るかという販促品に関するものです。
社名から印刷という屋号を取って2年半が経過しました。社名を変更した理由は、印刷以外の仕事を増やしていくという思いがありました。しかしその当時はそうした思いを受け止めた営業活動はあまりなかったような気がします。
ところがこのところ急に印刷以外の仕事が増えてきました。そうなってきた理由は思い浮かびませんが、色々なイベントに出展してみたり、自社のみ販促品を数多く作って配布をしてきた成果ではないかと思うのです。
お客様に提案をする場合当社は、お客様が作ったものを持ち込むことはまずありません。それでは説得力がないからです。自社商品として作って配布するからこそ、お客様にも薦めがいがあるのではないかと思うのです。
考えてみれば、印刷という仕事は、今までリスクのない仕事だったと思います。お客さんから発注がなければ仕事として発生はなかったはずですから。しかし、一般的には多くのメーカーは自社で商品を企画しお客様にそれを売るという商売です。
そのためにまずはプロモーションをし、販売促進のための企画をして市場に商品を送り出すこととなります。要するに身銭を切るということになります。こうした経験の繰り返しをすることで自社製品の強みをつかんで行くこととなります。
古くからのお客様は当社を事務用品や封筒を扱う「印刷屋さん」と思っています。ところが最近のお客様は当社を「販促企画」の会社だと捉える傾向にあります。それだけ社名を変えた目的が少しずつ浸透している一方で、当社の強みを伝えきれていないことを感じます。
「印刷」という屋号を取っても、当社の強みは印刷です。事実販促企画の多くは印刷を利用したものが多いからです。お客様に自社の現状を正しく知ってもらう努力をすべきだと最近特に感じています。そうした工夫が生き残りにつながるのではと感じています。今さら…ですが(^^)