「やらなければと具体的な話を聞くことはあるが実際に行動に移す社長は少ない…」先日ある仕入先の社長と話をしていた時の言葉です。その言葉を否定もせずに「そうだよなぁ…」と思った私です。
この社長、業界の資材関係の仕事をしていますので、多くの会社と取引があります。印刷業界を側面で支えているだけに、業界の事はよくご存知です。先日も来社いただいた折に、今後の業界についての話になりました。その時に発した社長の言葉が冒頭の「行動に移す社長は少ない」。
業界では「印刷道」という冊子を組合が出し、今後企業が生き残っていくためにどう変わっていくかが指針として示されています。当然具体的にいくつかの例も出され、業態を変わっていくヒントが具体的に示されています。
ところが冊子の成功事例の会社は長い間の試行錯誤を経て今があります。そして忘れてはならないのは最初に一歩踏み出したことです。きっかけはどうであれ一歩踏み出すという行動があったのは事実です。
その一歩を踏み出すこと経営者が少ないというのが、先の社長が発した理由です。どの社長も「やらなければ」という思いは社員よりも強く持っています。それだけに一歩踏み出すことが如何に体力を使うか、精神的な強さが必要かということです。
私に向かって発した先の社長の発言、果たして彼はどういった評価を私にしているのか社長の眼鏡の奥の目を見ながら、少し怖くなった次第です。「品定めしているのでは」と…。お客様の前では決して反対の意見を出さないだけに、ふと怖いなぁと感じます。
一歩踏み出す勇気・・・石橋をたたいて壊す!?私ですので、どうも社長の言う「言うだけ」かもしれません。社長の話を聞きながら自身の普段の行動力を俯瞰して反省さえした私です。
一歩踏み出す…以前も書きましたが、一歩前に出なくては何も始まりません。社員にもいつも伝えている言葉、社員に言いながら自分を奮い立たせているそんな私です。