「もし刺繍屋のオヤジが「少年野球の監督」をやったら…」そんなタイトルが一面に載ったニュースペーパーが送られてきました。私の友人である東京の株式会社ジー・トライの合田陽一社長からです。
子供の頃の夢は映画監督、それがやったこともない野球の監督として少年野球を指導。地元の大会で優勝し、東東京の大会でベスト4まで導いたそうです。私も息子が野球をしていた関係で、それがどれほどすごい事かは理解できます。
実はこの監督、練習場の草取りをしたり、挨拶を徹底させたり、そして何よりも子供たちに自身で考え行動をさせたといいます。「戦績ではなく何事もやればできる」ことを子供たちに体現させることができたと書かれていました。
教職に身を置いていた当時、同じことを子供たちに話をしていたように思います。当時は子供たちの無限の可能性を感じていましたし、長所を伸ばすことに何ら違和感はありませんでした。
教職から離れ企業人に身を置くことが長くなり、その大切なことを忘れてしまっていたような気がします。依頼された講演では自身は性善説なんて言いながら、実際にはついつい負の部分に目がいってしまっていることが多いなぁと。
「頼まれごとは試されごと」と書かれていたニュースペーパー、いつも自然体で穏やかな合田社長らしい言葉で締めくくられていました。監督をしながら一番学んでいたのは自分だと・・・。
「自然体」あらためて思い出したこの言葉。ハウツーばかりに目が行き、手っ取り早く成果を上げたいのが人の気持ち、「お客様のために・・・」なんて言いながらまだまだその域までは遠いと感じる自分。
結果が良いとついつい「俺が・・・」と言ってしまうのが人の常。謙虚さを決して失わないようにと思いながら、気が付くと目先にこだわってしまう事に気がつく自分。毎日のようにブログを書いている私ですが、ここまで人の心を打つ文章は書けないなぁと感じます。自然体・・・常に頭の片隅に置き具現化していこうと思っています。