環境のISO14001を取得してかれこれ十年以上が経過しました。環境報告書として作っていたものがいつの間にかCSR報告書に様変わり。取得当時なかったCSRという言葉が市民権を得るようになりました。
ここまで続けてこられたのは、「環境」という目先を追わなかったからだと思っています。むしろISOを取得した当時の方が、「環境ISOを取得した」という欲が強かったかもしれません。
当時2005年に控えていた愛知万博が環境万博だから、間違いなく環境の時代が来ると思っていましたが、すぐに、環境の差別化ではビジネスチャンスは広がらないと感じました。それでも続けてきたのは、社員の賛同を得ることができ、社員目線で活動を続けてきたからだと思っています。
最近、環境関係でのご縁が多くなってきました。欲が無くなってきてから関係性が増えるのも面白いものです。先日も当社の環境委員を訪ねて東山動植物園の方が訪ねてきてくださったそうです。
来社いただいたのは、動物園の園長さん。こうした立場の方がお出でになる場合、私も同席するのですが、ご指名は当社の環境管理責任者です。動植物園の行事に協力いただけないかという事だそうです。
一方でご縁をいただいている著名なイラストレーターの方のおかげで、当社の活動が東京の大きな会社の方の目に留まり、東京からわざわざ当社を訪ねていただき、ご相談をいただきました。
勿論、実際に売り上げに貢献しているまでは至りませんが、企業の姿勢をきちっと理解し、賛同いただけるような会社が徐々に増えてきていることが何よりもの喜びです。印刷業として何も特色はないですが、地道な取り組みが少しずつ花を開いていることが実感です。
時間をかけて熟成するような取り組みですが、「ファンづくり」と思っています。今は「お客様が売り上げを創る時代」、決して目先にとらわれず「マルワって面白そうじゃん」と思っていただくように。これからもコツコツと続けていきたいと思っています。