学生の方たちとコラボして我々企業の販促企画をするご縁をいただきました。学生にとっては企業の商材を如何に販売していくか。マーケティングを実践で学ぶ協会の企画です。
企業の我々は参加費を出し、自社の商材について多くの情報を学生に与え、それを受けて学生が販売企画していくという内容。コラボ先の学生は過去二度にわたり優勝している大学のゼミ性の皆さんです。
先日参加企業及び関係学生の皆さんと一同に会しての会議で、昨年優勝した学生の人たちの発表を聞きびっくり。消費者の目線をきちっととらえ、販促用のツールを作っていく過程が実にわかりやすく、そして有効的に発信されていました。
当社の依頼は最近力を入れているある商材。この商材、どちらかというと概念がキーワードです。ところがこの必要性がなかなか伝わりません。商材というよりも考え方ですので、学生のみなさんにとっても過去の経験したものとは毛色が違うのではと思っています。
打ち合わせが始まり、提出した商材を前に学生たちから色々と質問が出るのですが、担当ゼミの先生から「これって君たちにとって本当に必要か」と一言。この質問、実は私にとっても厳しい一言でした。
「必要ですよ…」といってもそれはあくまで我々商材を発信する側の理屈。便利だと声高に言っても、不便に感じない人にとっては、特に必要ではありません。必要だという考えはあくまで我々目線でのこと。
「商材の必要性の言葉に惑わされず、まずは否定から考えなさい」という先生の言葉は「まさに!!」と感じた次第です。「これは売れる」とか「絶対に便利」という多くは実は売り手側の理屈。ホントに必要かどうかは消費者側が決めること。
マーケティングを色々と勉強したつもりでも、知らない間に「売り手」の思考にどっぷりとつかっていることを気づかされます。と同時に、学生たちのこのコラボ企画に臨む姿勢の並々ならぬ決意も感じました。
今から半年間、学生たちの手で企画が練られます。果たしてどんな内容になるでしょうか。と同時に学生たちから数多くフィードバックをいただくことになりそうです。「お客さま目線」をあらためて実感する機会になりそうです。