極めたやつは違う

先日異業種交流の友人が地元のテレビ局に取り上げられました。「55歳社長の挑戦」という内容で、彼がOBとして早明戦に出場することとなる様子を十分程度のドキュメンタリーとして放映されました。実は彼、私の中学時代の同級生です。
中学時代の彼は野球部の主力として活躍、有名私学からいくつもの誘いがありましたが、そんな彼がその私学の誘いを断って公立のラグビー部へ。どうしても早稲田大学でラグビーをしたいと浪人までして、早稲田のラグビー部へ。
推薦枠でない彼が、有名選手に混じってレギュラーとなり日本代表候補にまで選ばれ、社会人ではトヨタ自動車でラグビーを続けました。以前は1月15日に行われていた学生対社会人の日本選手権にも出場し私もテレビ応援をしていた一人です。
そんな彼も今は二代目後継社長。身長は私とさほど変わりませんが、当時と変わらない彼の体格、そして当時を彷彿とさせるあの俊敏な走り、やはり極めた人は違うなと思います。中学時代の体育大会で隣を走ったことがありますが、彼の瞬発力に舌を巻いたことを覚えています。これが同じ人間かって。
異業種交流会で再会して以来十年ほどの付き合いがありますが、華々しい過去をひけらかすこともなくいつも謙虚な彼。極めた人ほどそんな過去の事は決してこだわらないのだと思います。
今はお客様としてもお付き合いしていただいていますが、厳しい製造業の中で、常に知恵を出して新たな仕事を創出する姿勢は同じ後継者としていつも尊敬をしています。
ラグビーは15人のチームプレーですが、一人一人の協力があってチームがまとまるといいます。偶然にも彼の会社の社員数も15人、ラグビーで培った粘り強さとチーム意識がうまく経営にも取り入れられています。
彼を含めたメンバー六人で定期的に食事をしています。次回は今回の取材の話で盛り上がりそうです。そして同世代として若さを忘れず愚直に必死に立ち向かう彼の姿に新たな刺激をもらいました。口先だけでない彼の人格の素晴らしさ。極めた人はやはり違います。

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