口は禍の元。東京都議会議員の女性議員に対するヤジが、とうとう海外メディアにまで取り上げられる始末になってしまいました。特定できないと言われながらネット上では実名が飛び交い昨日はとうとう謝罪会見が開かれちゃいました。
声だけ聞くと、またヤジの内容を聞く限りはもっと年輩だと思っていました。ヤジは議会で当たり前にする光景。議論を活性化する意味でもヤジは必要だと言われますが、それでもいつ聞いても何とも不愉快に思っていました。
案の定「謝罪が遅すぎる」と報道陣から突っ込まれ「言う機会を逸した」と苦しい弁明。どうせわかるのですから、早々に弁明しちゃった方が良かったのにと思うのは私だけではないかもしれません。
こういう状況を見るにつけ、当たり前のことですが苦情の対処というのは時間がたつほど事が大きくなってしまいます。まるでお客様に対するまずいクレーム対応を見ているかのようにも感じてしまう今回の一件です。
ひょっとしたら以前ならこれだけ大きな問題にならなかったかもしれません。時代も変わり、特に女性の尊厳にかかわるものに対しては、厳しい目がいくことは否めません。パワハラなる言葉が飛び交う時代ですので軽率だったなと…。
ところで、これは何も議員だけの事ではなく、われわれ会社でも同じことが言えると・・・。女性の社会進出が叫ばれている昨今、経営者である我々も襟を正さなくてはいけないかなと思います。
「時代が変わった・・・」この言葉、マイナスイメージで使われるとこが多いですが、今回の一件のように今まで声の大きいものに屈してしまっていた状況を打破する一因として、一石を投じたようです。
報道陣の集中砲火を浴びる姿を見ると「舌禍」は取り返しがつかないことになる怖さを実感します。発した言葉が議員生命さえも揺るがす事態、「口は災いの元」…そんなのんきなことでは済まされない時代ですね。それにしても、報道陣の質問もねぇ(あえてコメントしませんが・・・)