「よそ者」「馬鹿者」「若者」この言葉に共通するのは何かわかりますか。実は「常識を変える」キーワードだそうです。先日開催されたESD若者会議の中で、総評としてコメントされた東京大学の先生が言われていた言葉です。
今年の11月にESD世界ユネスコ会議がこの名古屋で開催されます。先日ESDフォーラムが開かれ、そのフォーラムのひとつとして開かれた「名古屋わかもの会議」。そこでの高校生や大学生の自由闊達さを受けての先の発言です。
ところでESDをご存知でしょうか。環境、貧困、人権、平和といった現代社会の様々な課題を自らの問題として捉え、身近な取り組みを通して課題解決につながる新たな価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動のことです。
わかもの会議では、高校生、大学生、地域の3つのグループに分かれてESDについてグループディスカッションしていました。日頃からESDに関心があるだけに活発な意見が飛び交っていました。
やはりというか意外というか高校生のグループの活気には驚くばかりでした。自由な発想ができる強みでもあると思いますが、既成概念についつい縛られてしまう我々に比べ、実に豊かな発想でした。
活発なグループの議論を受けての先の「よそ者・・・」という表現。実に的を得ているなと思うとともに、これは経済活動にも繋がるなと感じました。よそ者はさしずめ新入社員の入社でしょうか。または外部からの訪問者も該当するなと思います。
新たな試みは無心になってそれこそばかになってやれとも言われます。若者の熱い議論を聞きながら、我々社会人に足りないものはこれではないかと感じた次第です。ついついリスクを恐れて冒険をしない私たち。リスクを理由に体力を出し惜しみしていないかと。
ところでESDがなかなか認知されず、広く浸透させる為に関係者は苦労しています。そんなわけで冒頭の言葉のように彼らのような「よそ者」「若者」に考えさせたら良いんじゃないかなぁと思いました。
目にし過ぎて大切なものを見落としていないかと…。これって、我々の企業活動にも言えていると思います。外部の人に見てもらう当社の試み、案外的を得た活動かもしれないなと。