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企業の論理に翻弄されてはいけない

先日あるお客様と話をしていたら社員のうつ病で悩んでいるとのこと。その社員、大学卒業後ある大手の企業に入社したところ、そこの社員教育がよくあるスパルタ。大声出し、精神的に追い詰めた中で力を引き出すというもの。
研修後現場に配属されたところ毎日のように数字とノルマ、気が滅入ってしまい暫く休んで出勤したところ地方への転勤勧告。ようは退職勧告ということで退職後今の会社に入社したのですが、新卒時のトラウマが原因でチョットした事でも精神的に病んでしまうといいます。
もちろん、社会で働くのですから、精神的な強さは必要。先の社員の心の弱さにも問題はあります。一方で大切な新社会人をそうした形で潰してしま企業側にも大きな責任があると思います。
新社会人にとって最初に入社した会社は、社会人としての入り口。このスタートで躓いてしまうと今回のように、後々本人にとっては極端な話一生、働くということが叶わぬことになってしまいます。
景気の上向きで就職状況が上向きといいます。大企業はこぞって新卒の取り込みに躍起だといいます。「とにかく採用しとけ…」という考えでしゃにむに採用していたとしたら若者は悲劇だと思います。
大企業に入れば大きな病院があり、福利厚生もしっかりしているといいます。しかしこういった施設を作るのはそれだけ病んだ人が多い裏返しだとも言います。施設を用意していることで批判をかわすのだと…。
この論調の真偽はわかりません。しかし実際に私の身近にもご主人が心の病で苦労している方がいます。働く基準に正解はないですし、賃金だけを見れば大企業の優位性は変わらないですが、小さくても社員を大切にしている会社は数多くあるのではないでしょうか。
会議所の企業展担当者も学生が集まらないと嘆いていました。学生の目が大企業に行ってしまっていると。若者が企業の事情に翻弄されている現状がやりきれません。小さくてもキラッとした会社はあります。そうした会社にマスコミはスポットを当ててほしいなと思います。明日ある若者だからこそ。


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