先日小牧市社会福祉協議会の依頼でメディア・ユニバーサルデザインの講義を務めてきました。昨年の夏も講義をしたのですが、好評だったということで今年は総会後の講演会としての依頼でした。
「ジュニア奉仕団」というボランティア活動をする中学生の団体ですが、当日は900名を超える中学生と先生が参加、会場は大変な熱気でした。今までも事あるごとに講師を務める機会はありましたが、今回の対象は大人。
もともと教職にいたとはいえ、900名という数は経験がありません。さすがに最初はチョット緊張してしまいました。しかし不思議なもので、時間がつたに連れて肩の力も抜け滑らかな口調になってきたのです。
なぜだろうか…後で振り返って気が付いたことが一つあります。それは聴く人たちの姿勢だと。聴く人が一生懸命に聞いてくれていると話す内容にも熱が入ります。「のせられる」という表現がありますが、まさに聴く生徒さんにのせてもらったという感じです。
社会に出ると「コミュニケーション」という言葉をよく使います。また「傾聴」という言葉も聞きます。これは聴く態度が社会人になると、いい加減になるからではないでしょうか。聴く姿勢で相手が心地よく伝えたくなる…これが意思疎通の原点ではないかと思うのです。
市民会館の舞台から会場を見渡して感じることは、多くの人の視線を受けるのはかなり疲れるとも感じました。多くの視線を浴びることは想像以上に見えない力が働いているのだと思います。改めて講演活動をしている著名人は大変な体力を使っているのだと感じます。
依頼のあったメディア・ユニバーサルの概念を中学生のボランティア活動の一つとして役立ててもらえればと思っています。なによりも「MUD」をこうして発信できる機会を得ることができ、普及する我々にとってもいい機会でした。
楽屋というものも初体験、貴重な経験をさせていただいた時間でした。そして今の中学生は我々の思っている以上にしっかりしているなと…。彼らからも教えられました。
→小牧市立岩崎中学校の5月10日付けのメルマガにも当日の様子を掲載していただきました(^^)y
http://www.komaki-aic.ed.jp/iwazaki-j/