先日も懇意にしているコンサルタントにちょっとした相談をしました。さすがに私のことをよく知っている彼。的確なアドバイスがありましたが、その後一言・・・「相談する時には大方決めているでしょ」と。
確かに自分の中ではある程度決めている部分があります。いつの頃からか自分のことをあれこれ人に相談することが少なくなりました。学生までは結構細かなことをうじうじと相談していたのですが、気が付くとそうしたことが少なくなったような気がします。
その理由は先ほどの「相談する時に大方決めているでしょ」だからです。いつの頃からかそれに気がついた自分、むしろ口に出して言うことで、すっとしていたからではないかなと思うようになったからです。
カウンセラーの仕事は聞き役に徹することだといいます。この聞くは「聴く」と書くようですが、「気づかせる」ことにポイントがあるとか。相手の悩みを口から出させながら、その繰り返しで解決の糸口が出ることで本人の気持ちも楽になるそうです。
これって営業がお客様に聞く時にも大切なスキルだと思いませんか。「できる営業」の特徴は実は口下手な方が良い成果を出すといいます。話が旨い方が営業成績はいいと思いがちですが、どうやら真逆…。
前まではなぜかその理由がわからなかったのですが、「徹底的に話を聞いてくれる」ことがモチベーションアップの心理と聞きなるほどと思った次第です。といいながらお客様のところに伺うとついつい喋ってしまい反省しています。
そんなこともあり社員面接でも事前に質問事項をオープンに。そういえばある社員から「面接」という言葉は堅いので違う言葉にしてほしいと依頼があり、「ひさしの部屋」(苦笑)と前回からしました(^^;)
面接という言葉は上から目線のような響きがあります。「寄り添う」という言葉がありますが、それは「徹底的に聴く」というシンプルなものだとしたら。実はそれが如何に難しい事かと改めて感じます。