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新入社員を迎えるにあたって

いよいよ新入社員が入社してきます。入社に際して色々な準備もしてきますが、まずは社長の話として、もっとも基本的な心構えを伝えるのが入社初日の私の使命だと思っています。
新人の間は言われた通りに仕事を遂行し身に着ける、その後自身の特性に合うように仕事をアレンジしていく、そして独自のものを作り出していく…いわゆる「守破離」を新人に伝えていこうと思っています。
この守破離を伝えたいと思ったのは、与えられたことに集中しなさいというシンプルな思い。そうした姿勢が謙虚な姿勢となり、教える上司に対しても、いい印象を与えると思っています。「教えたくなる…」そんな印象を周りに与えることも新人のミッションです。
一方で、上司が心がけなくてはいけないことがあります。それは立ち居振る舞い。仕事に対する積極的な姿勢を見せていくことです。「僕ばっかり…」「こんな仕事は意味ない…」そんな言葉を上司が発する様子を部下が見たら、その部下はまねをするでしょう。
新人の時、最初に先輩から言われたのは「まずは学校全体の仕事が第一、次に学年の仕事、自分の仕事は最後」という言葉。その言葉は「全員参加」という私の仕事に対する考え方のベースになっています。
世の中で一番寂しいのは、「あてにされない」ことです。社会のお役に立っているという自覚があるから頑張ることができますし、人として成長もできるのだと思います。それを指導していくのも会社の務めだと思っています。
強い会社とは、社員が一丸となって一つの目的に向かって邁進するさまをいいます。不平不満の言葉はマイナスの空気を蔓延させてしまう怖さを秘めています。特に若い人を導く上司は発する言葉も気を付けなくてはいけないなと思っています。
とかく新入社員に求めることばかりが先行しがちですが、実は受け入れる我々の立ち居振る舞いもそれに負けず劣らず重要なキーワードだと思います。言うだけでなく行動で示す、私に影響を与えた先輩のように会社全体で心がけたいと思っています。


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