先日新入社員研修の様子を拝見してきました。当社の新卒者も二名参加、毎年の事ですが、どんな様子で参加しているかをこの目で確かめたかったからです。お邪魔した時は、ちょうど挨拶の練習の真最中でした。
講師の先生の大きな声の指示で、「右向け右」「回れ右」などを「イチ、ニ、サン」と声を上げて動作をしている様は、まるで自分が中学校の体育以来の光景です。またお辞儀の仕方ひとつも場面によってその姿があり、角度などの指導がありました。
参加していた新卒君にとっては、最初は面喰ったと思います。まさか社会人となってこんな集団訓練をやるとは思っていなかったでしょう。一方で我々派遣する会社もこうした事をやっているとは思っている会社は少ないと思います。
「礼に始まり礼に終わる」という言葉があります。以前も違う研修で、相手にお辞儀をする場合きちっと立ち止まって礼をするのが本当の相手に対しての礼節だと指導を受けました。この研修、経営者対象の研修です。
「今さら大きい声を出して」なんて声も聞こえそうですが、新入社員にとって社会人の第一歩、些細な礼節をないがしろにはできませんよという意識付けに必要なことだと思っています。
鉄は熱いうちにという言葉があります。もちろんこれだけの事でずっと続くわけではありません。しかし節目でこうした動作を実施することが、社会人の一歩を踏み出した強い意識になるのではないかと思います。
先週の会議で新卒君たちに学んだ礼を社員の前でやってもらいしました。私の号令で、「イチ、ニ、サン」と。どんなことを学んでいるかを先輩社員たちにも知ってもらう一方で、新卒者の初々しい中にも一生懸命の姿を感じてほしかったからです。
「私も新卒の時にこうした研修を受けました」とある社員。新卒の一生懸命さを社員に感じることで、先輩も背筋が伸びる…新卒君の運ぶ風はこんな役割があるのだと思います。