最近ある女性経営者とご縁をいただきました。この方私よりもひと回り若い方で、社員教育を中心とした講師を務めています。学生時代に親の仕事の関係で大学を中退することとなりましたが一念発起してCAに。その後独立して今に至っています。
実はこの女性には不思議なオーラを感じるのです。その代表的が目力。目は口ほどに物をいうといいますが、まさにその表現がぴったりとするほどの強い目線です。お話をしているとその目に圧倒され、話に吸い込まれてしまうなというのが実感です。
そしてもう一つ…ポジティブな表現。会話をしていても、マイナス言葉を聞くことが一つもありません。常にプラス思考でその単語が並んでいきます。何よりも「思ったこと、考えたことはかなう」という強い信念が彼女にはあります。
そうした人と話をしていると、こちらも心強くなりますし、何よりも元気が出るから不思議です。マイナス言葉を発すると思考が止まるといいますが、逆にプラスの言葉は元気が出るということを裏付けています。
このように世の中にはメッセージ性の強い人がいます。こうした人に共通するのは言葉の力。この言葉の力は先ほどの女性経営者が持っているようなポジティブな表現ができる人ではないかと思います。
社員にも最近はマイナス言葉を使わないようにと伝えています。もちろんこれは自身に対して言い聞かせている部分がありますが、聞き手が引き込まれる程ですからこのことはあながち間違っていないのだと思いました。
「男は度胸、女は愛嬌」と以前よく聞いた言葉ですが、愛嬌があるということは、それだけ思考がポジティブだからであり、度胸といいながら実は臆病を隠してしまうポーズだとしたらこの言葉も奥が深いなと思います。
プラスの言葉には、ある種の催眠性があるような気がします。聞く側に立って初めて感じる、プラス言葉。経営者や組織の上司になる人ほど、こうしたプラスのメッセージ性が必要だとあらためて感じています。