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教育が企業の差異性

上京する際に都合がつくとお邪魔している美容室があります。コンビニが5万件に対して美容室はその4倍以上の22万件、厳しい経営環境にありながらこの美容室はいつ行ってもお客様が途絶えることはありません。
通常美容師が一人前にカットできるのは最低でも三年はかかると言います。ところがその美容室は今春の新卒から一年半から二年で一人前に育てるそうです。そのためにオーナーが以前使っていた美容室を学校にし、カットから接客を徹底的に教え込むのだそうです。
通常は仕事が終わった後に練習するカット、それを日中から隔離して技術指導をしていく事で早く一人前にするのだそうです。新卒の育成には時間がかかりますが、その時間はある程度決まっています。であればその分を集中して研修を行えば早く育つのは当然のこと。
早く戦力になれば、時間に余裕ができ、休日という待遇も確保できます。新卒を直接指導していく事で、定着にもつながる今回のオーナーの取り組み、業界で画期的な取り組みですから、新卒が育つ来年以降は益々強いお店作りになると感じました。
幹部社員への意識向上と自立のために新卒の育成を任せていくということは大切です。しかし多くは任せっぱなしではないのかと思います。新卒定着という基本的な部分に経営者層が関わるのは中小企業だからこそ必要だと思います。
「上に立つ人間がキチッと休みを取れなくてはこうしたサービス業の成長はない」それがこのオーナーの考えだとか。美容業界は福利厚生面ではまだまだの状況。こり取り組みは企業の差異性につながり、勝ち組の立場を強固にするのは間違いありません。
実はこの話、お店の社員から聞いたのです。先の理由でオーナーの指名が難しくなりました。来店の目的はこのオーナーとの会話でしたが、先の話しを聞きまた訪れようと思います。人が育つ様子をこの目で見たいこと、そして社員目線での話が聞けるからです。
「人が育たない」裏を返せば、「人を育てていません」ということと同じ。ぼやく前にやれることが沢山あるように感じます。そして私も今期はじっくりと腰をすえて例年以上に社員育成に取り組もうと思っています。


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